※写真はあくまで沖縄のアパートのイメージです。本文とは関係ございません。
※沖縄の不動産会社の賃貸営業スタッフから聞いた話をまとめました。
毎年12月頃から4月頃にかけて沖縄移住のために部屋探しに不動産屋を訪れる内地の方が急増します。
そこでたびたびある質問なのですが
「『部屋探し』が先か『仕事探し』が先か問題」です。
仕事が決まってないのに不動産屋に来て部屋探しの相談をする人は
「住むところが決まってないから仕事探しができない」とお考えのようです。
一方、ほとんどの不動産屋の答えは
「まず仕事決めてから部屋探しの相談に来てください」のようです。
なぜか?
まず沖縄と内地の通勤事情の違いがあります。
公共交通機関の発達した内地と違い、
沖縄では公共交通機関(路線バスやモノレール)で通える職場はかなり限られます。
特にバスは便が少ない上に朝夕通勤ラッシュ時間帯は道路渋滞による大幅遅延が当たり前で、
通勤に使うにはかなり余裕を持った時間に家を出発するなど、それなりの覚悟が必要です。
では沖縄の社会人の通勤手段は何かと言えば、圧倒的に多いのが自家用車かバイクです。
移住し部屋に入居直後に今度は自家用車やバイクを探すのは現実的ではありません。
そんな訳で
部屋を決めてから仕事探しをすると
現実的に通える職場が極端に少なくなり、仕事探しが厳しくなります。
また仕事が決まってないと
保証会社の審査がさらに厳しくなります。
保証料が高くなったり保証人が追加で必要となったりします。
ではどうすれば良いかを整理しますと
【1 まずは『ウイークリーマンションかマンスリーマンションに入居』する】
前金で利用料さえ払えばほぼ誰でも入居でき最低限の家具家電食器等は揃ってるので即沖縄生活がスタートできます。
【2 次に『仕事探し』】
既に沖縄に住んでいる訳ですから応募先の職場も前向きに検討してくれます。
内地に住んでいる沖縄移住希望者に採用内定を出しても入社直前になって移住が中止になってしまい、選考過程自体が全て無駄になってしまった、という話はよく聞きます。
その点、既に沖縄に住んでいるならば入社の確率は高くなるのですから採用側も前向きに検討します。
【3 最後に『部屋探し』】
職場が決まりある程度仕事に慣れてきたら具体的に部屋探しをしましょう。
職場に通勤しやすい部屋探しを実感もって楽しく探せるはずです。職場が既に決まって仕事を始めていれば不動産屋の賃貸営業スタッフも本気で探してくれますし、気に入った部屋を申し込んだあとの保証会社や家主(大家さん)の審査も有利に進みます。
内地と違い沖縄では物件(建物)自体が高額で物件数が少ないため、入居者側よりも家主側の方が主導権を持っているのが現実です。
過去に移住者が家賃を滞納した上に内地に夜逃げして、痛い目に遭った家主も多いため、家主も保証会社も不動産屋も内心では用心しているようです。
そんな訳で
移住したら『部屋探し』が先か『仕事探し』が先か問題は
『仕事探し』が先 - と考えた方がよさそうです。